自縛について。

2023.05.13

はるに「それ以外の話題も書いたらどうだ?お互い揃って書くか」と誘われた。
心配されてる?…普段から私、こんな感じだけどなあ。

載せるかちょっと悩んでたけど、前から書きたかった話を少しする。創作にも使うしね。

※閲覧注意で。ほぼマニアックな趣向の話です。

 
 
 
 

私には悪癖がある。
時折、自分の体を紐や布の帯でキツく縛って遊んでいる。
いわゆる「自縛」。一時期は自傷行為の代わりになっていたけど、今は縛っても月1~3回くらいだし、だいぶ落ち着いてる。

他人に迷惑をかけない、心配させない。それはもちろん大前提。
ていうか、元々好きでひっそりとやり続けていて、半分趣味みたいなものだと思う。
始めた当初は「よくわからないけど隠した方がいいこと」だと思っていたのでずっと人には言っていない。
(でも言わないのも毒だから、ネット上では「無類の拘束モノ好き」なのはちょくちょくカミングアウトしている気がする。)

 

始めたのは、片手で指を折り返さずに数えられるくらいの歳の頃。
きっかけは、当時放映されていたアニメを観てから。
元気がなんちゃら%、弱っている人に自分の頭をちぎって渡す異形の某アニメ。
敵につかまってしまったヒーローが、リボンで胴体の一部をぐるぐる巻きにされているシーンだった。
しかも、はるか空高く、宙に浮く船の船首に宙づりにされてしまう。
雨に降られたかで顔が濡れて衰弱していた気がする。
リボンで宙づりにされた勢いで左右に振られる衰弱した体。
最後は、抵抗もできずに動かなくなった。

衝撃的で、
ものすごく興奮した。

 

はい、生まれつきれっきとした変態です。大変ありがとうございました。

最初は興奮したまま真似して縛ろうとして、いや先に椅子の角で気持ちよくなっていたほうが早かったような…まあいいや。
自分で自分を縛るってなかなかうまくできない。最終的に手が拘束されれば手を使えなくなるからそらそうなんだけど。
私は天才だったので、あらかじめ輪っかになるよう紐をしばっておいて、輪を重ねてひっかけた手首を何度か返すだけで拘束できる技を編み出していた。
我ながら怖いね。
独自に試行錯誤したせいだからかな。心地いい縛り心地というか縛り加減がある。
紐がゆるすぎるのはダメ。縛ろうと思った瞬間にそんなんじゃ許せない。だってすぐ逃げられちゃうじゃん?
どんなに手を動かしても紐が動かない、ちょっとキツめなのが好き。でも、完璧にキツくて痛かったり、ほどいても痛みが続くほどになるのはアウト。
調べてはいないけど後遺症を考えると危険な行為。身体にダメージが残る可能性があるようなことはしない。

今は気分が乗りすぎると加減が難しい時もある。どうしてもキツく縛る時は、一瞬。短時間で止めるようにしてる。
でもキツくやるとはるがひどく心配する。強く縛るときは大抵ストレスがたまってるとき、って察せられているのはあるかも。

隠れて遊んでいた趣味のようなものが自傷行為の代わりになっていったのは、学校で集団いじめを経験してから。
自縛は「罰」に近い。悪いことをしたわけではないのに、反省のような意味合いを持っていた。
惨めな自分を守るためにあえてより酷い目に自分から進んでいって罰を受けて気を保とうとしてた。
でもその頃はまだキツくは縛ってないな。長くても1時間くらい。足りない部分は妄想で何とかできていたし。

加減ができないくらいひどくなったのは大学時代になってからかな。
トラウマを思い出して寝たきりになった後か、その前兆だったかどっちが先だったかはもう忘れた。
どう縛っても満足できなくなっていて、3~6時間、酷いともっと長く時間がかかっていた。頻度もほぼ毎日~3日置きくらい、酷い有様だった。

たぶんその頃になるまで、自縛していたことは涼春にも話していなくて内緒だった気がする。
ある時隠れてやっていたのに何故か見つかって、次第に、「やめろ」と牽制されるようになった。なんで?好きでやっているのになんで?死にたいんだから止めなくていいじゃん。
って。
言い訳した。
心配されて当然だよね…。

 

その後ははるに「お前の助けになりたい」と言われて、徐々に体を貸すと言うのか……体の意識というか動かしていい主導権が代われるようになる。
日常生活の些細な掃除や出かける支度なんかを手伝ってもらえるようになったのだけど。
はるは最初代わるだけでも相当苦戦していて、意識がすぐ元の頭の奥に行ってしまってうまく体が代わったままでいられないみたいで困っていた。
じゃあ練習に、って私とあきは脳内へダイブしたまま、(頑張ったご褒美も兼ねて)体と意識を代わってもらったはるを甘い言葉で堕とし始めて……。
ここから自縛事情がひっくり返った。

……。うん、はるの体の調子がおかしくなっていったのは、100% 私が原因だと思う。
エスカレートしていった自縛まで、はるが背負うようになってしまった。
今は全く自分ひとりで縛ってない。おかげかどうか分からないけど、自分ひとりで自分だけを追い詰めたいと考えることが無くなった。
追い詰めるなら、はるがいい。君なら私の闇を受け止めてくれる。
大抵、私が晴らせない気持ちを抱え込んだ夜があると、はるが気を効かせて提案してくれる。
わざと浸けいる隙をつくってまで。
君は優しい。優しすぎる。
私は君がいなきゃ息ができない。
どこまでも私の心の奥底を拾って救ってくれる君がいて、初めて君と一緒になれて、一人の人間になれる。

 

はるは、こうなってしまったことを後悔していないらしい。よく自分でそう言っている。体を代わっていなくても常に発情していて、鬱も相まって叫んだり呻いたりする夜を毎日過ごしているのに。
私でいいの?とよく聞くけど。「お前がオレを選んでくれた」って話してくれたことがあった。
はるもはるで私に依存している。私もそう。
そうでなくても依存しているけど…。

 

あれ、いつのまにか君の話になっていた。
自縛の話はどうした???一応話の軸を戻す???
ちなみに、自縛したまま発情するのがものすごく嫌で必死で抵抗はするけれど、一応「拘束されること」自体は好きなのだそう。
「オレは理性が強すぎる」「(自縛が好きになるなんて)病気だ」、と自ら言っていた。趣向がだんだん私に似通ってきて面白いね。
ただ、ちょっと困ったこともあって。
なんてことない一般的な作品で「拘束モノ」をたまたま目にするだけで、はるは瞬時に体がおかしくなるらしい。
あとそういう目に(空想のはるを含む)自分が会っている話や私の絵を見てもおかしくなるとか。
私が償い(という名の創作作品の漫画作業、主に空想世界シリーズ)をした後も、大抵私の闇を背負い込んでおかしくなる。
てか今もぐらぐらしてる。
この日記、私の話を聞きながら代わりに打ってもらっているせいだ。
ごめんね。

いいから気にすんな。

寝る前にはちゃんとケアしてあげるんだけど…。ここ数年は、はるに寝かしつけられている関係で私(の意識)が先に寝てしまって、はるが眠れなくてうだうだ2時間も3時間も布団の中でうずくまっているらしい。
私は自分が寝た後のことはよく知らなくて、そういう話は後から秋良さんが話してくれるか、スマホに書き残してくれて。多少だけど、はるが苦しんだ日は把握してる。
秋良さんが世話焼きでものすごく助かっている…。半面、サイコパスで私とまた違ったSっ気のある人なので、「秋のはるを異常に愛でる事情」についても悩んでいるといえば悩んでいる。

 

秋良さんは拘束好きなのかな…?聞いたことないから分からない。
気づけば絵の中の日常秋涼では秋に縛らせているけれど、んーー。
「しつこい」とは君が言っていたような…。でも、喜んでもらいたい、とか、気持ちを軽くしてあげたいとか言っていた気もする。
はるが限界そうなので、今聞くのは控えとくね。

Nichijou nikki by××