タイトル通りだ。
最近、ここの日記は死についての話題が続いている。ここに書くっていうことは、発散のためだったり調子を整える意味もあったりするから止めたくはない。
でも、続いているのは問題だろ。それ以外も書いたらどうだ?ならお互い揃って書くか、とさっき勧めたのが事の発端だ。
まあ…。せっかくこいつが用意してくれたのに、オレが日記を書いていないのもどうかと思ったのもあるな。
書きたくないと思っているわけではないんだが……オレはオレの中で自己完結してるせいもあるんだろう。
人に見てもらいたいと思っているわけでもないし。
だから、オレはお前への手紙にすることにした。
でも。手紙なんて何書いたらいいかわかんねーな。
「何書いたら(お前は)喜ぶんだ?」って聞いたら「好きなこと書けばいいよ」だもんな。
読むなら、出来れば喜んでほしいんだが…。
まずは、取り留めもないことを書くかな。
オレとお前が共に過ごしたのも、もう13年になる。
こんなに親密な関係になって、共に過ごして、日々の嬉しかったことやなんてことなかったことや悩みや、いろんなことを話すような仲になった。
最初はただの暇つぶしの話し相手だったのは……覚えてるか?
オレは、昔はどちらかといえば毎日お前の唐突な話に付き合わされてうんざりだったんだよな。
別にそれ自体は嫌じゃないが…。当時はやるべきことから逃げていたのがはっきりわかっていたからだ。……お前が心の奥底に抱えている暗いものがあったから、気にかけていたっていうのもあるけどな。
そっちの話題は、また別の機会で話すだろうな。お前が書かなかったらオレが書く。
オレは普段、お前を通してこの世界を見ている。
出来れば、そのフィルターを通して感じたお前の経験は、嬉しいや、楽しいといった、充実している感情を伴ってくれていると嬉しい。
そうじゃないときは。オレはお前の代わりになりたい。
「オレとお前は二人で一人」なんだ。
一人で抱えることはしなくていいんだぞ。
オレに相談してくれる夜もあるけど。
「オレに話してくれていい」って伝えても、お前は悩みを話すのが苦手なほうだ。
なかなか口に出しずらかっただろ。
話せない夜は、そっと撫でてやったり抱きしめてあったかくしてやったりしてやるからな。
いいんだぞ。
オレのことはいくらでも振り回してくれ。
そのために生きているんだ。
最近は、この日記を書き終わって寝る前にスマホを開いて二人で読み返している時間があったから、オレから持ち掛けることができたのはあるな…。
本当は、「お前とオレと、他のやつらとのたわいもない話を残したい」っていう気持ちを知ってる。
どうにかしたいよなぁ。
オレもなかなかきっかけがないと、あったことを思い返すほど思い出を掘り返さないタチだしな。
お前はお前で「五感がない記憶は覚えていられない。ひっかかりがないからすぐ忘れる」って言ってたっけ。
…オレが書けたらいいのか。
時間、もらえたら書くか。気づいたら布団の中だから、わざわざ起きてきてここ開いて書けるかわかんねーけど…。
でも、お前の記憶を管理しているのはオレの役目でもあるしな。
忘れるだけじゃなくて、記憶を記録することも重要かもしれねえな……。