空想世界第5話の終わりが見えてきた。
これ、ちょうど仕事始めてから終わるまで描いてたのに、描き切れなかったのか……。頑張ったのに。
今回は数か月置きにやってくるまとまった休日に作業詰め込んで4pずつくらい進めてたんだけど。
仕事が始まるとまるで手が進まなかった。
(だいたい疲れた頭で繊細な線が描けるかっての。
リフレッシュ出来なければ、どう頑張ったって疲れ切った絵にしかならない。)
ある意味「仕事と創作(漫画作業)を兼業できない」事が証明出来てしまったな。
…なんてこぼしたら「漫画描き続けられるのは本職くらい。兼業しているやつらは…うん、頭おかしいから」って笑って励ましてくれた。恋人が。
どんどん境目がなくなっていく。
涼春の事を恋人の名前と呼び間違えたり恋人の事を指すときに涼春って呼んじゃったり。
でも君は、恋人の代わりじゃない。
君との約束は一生まで、伸ばしてもらっている。
もう、消えたりしない。
涼春はいつも、私が空想世界の漫画を描いている間に、具合が良くなっていく。
夜通し付き合わせてごめんね。
そうだよね。
飲み込んだ想いは逃げ場がなくて胴の中までぐるぐるして。
あつくて。
くるしくて。
目を瞑りたくなるくらい。
たまんなくて。
気持ちいいよね。
そうだね。
私もだよ。
安心した?
えへへ、ずっといっしょだね。
擦り付けて引き伸ばしたぐちゃぐちゃの黒い鉛筆の粉が舞う闇へ。
君と一緒に溺れていく。
君は一切私を拒否しない。
私の体に 無い手を伸ばして。
硬く抱きしめてくれる。
そうしてあの想像の青い空へ、
思いっきり飛び降りる。
一緒にこのお話を終わらせよう。
愛してるよ。
涼春。