その日に次々と生まれてくる悪魔達
5人程に増え、彼女達全員にマントを着せたままというのもどうかと思った魔王が、
悪魔に着せる服を探しに魔界の街へ出かける
(この時悪魔達にはまだ名前はなかった 1、2、3番目に生まれたユサレイカレムリリアを魔王城に
4、5番目に生まれたカンナに実験室を任せる)
魔王の姿じゃまずいので秋良で行く
戻って来て着させて見るが…
一人目は羽が生えているので服の背面を切ってなんとか着せることができた、
この中では一番おとなしい(ユサ)
二人目は腕や足が獣のようで鋭い爪があり、
着ようと試みたが力任せに引っ張ったために無惨な服の残骸ができてしまった…どこか不服そうだ(レイカ)
三人目はどこから持ってきたのか、長い布を体に巻きつけて満足…しているのか…?
寝ぼけている様子だが、行動がまるで理解できない(レムリリア)
実験室にも立ち寄り、
四人目は内巻きのツノと尻尾だけだったので、着させることは出来たが…服のサイズが小さかったようだ、
どこがとは言わないがはちきれそう…(クロリリア)
五人目は「魔王様のマント、心地がいいのよ〜」と言って頬を赤らめ、着ようとしなかった(カンナ)
同じ悪魔(種族)なのに、何故こんなに体の作りも体格も、性格までもが細かく違っているのか…
魔王は疑問に思った
(今まで見てきた空想住民はあまり自我を表に出さないというか、
平坦というか波のない性格だったのでそれを含めて魔王は驚いてる)
魔王城に戻って、
不服に耐えかね走り回る悪魔を見つつ、どうしたものかと悩んでいると
クロリリアが闇の力を使って服を作り始める
一人一人に似合う服を用意したため、悪魔達はとても喜んだ
端で眺めているだけの魔王