災難

火の島ヒナに再び会う話

***

「そこにいるのは誰じゃ」

「ウチュウ小僧……来ておったのか」

「何度も言ったけれど、その頃の記憶は忘れてしまったよ。火の神、ヒナ」

「久しいのう。こうして会うのは、ここ(火の島)で修行して以来じゃったか」

「……」
「心配するでない。あの者達はようやってくれたぞ」
「心配なんてしていないよ。これでも、あの二人を信用しているんだ」

「バレバレじゃ。まぁ、それも本心かも知れんが。」
(嘘じゃないよ、って顔で薄く笑う秋良)
「ふん。外 側 だ け は、立派に取り繕えるようになったのう」

「やっぱり、僕が心配して来る事無かったな」小声で
「ほぅれ、結局は丸出しではないか」
「……うん。だからもう、帰るよ」

***
ここからダークサイドのみ 空想では時間を切り取る

「もう帰るのか?相変わらず、無理ばかりするのう」
「……」
「その体の事じゃ。わしに隠せていると思っておるのか?」
「参っちゃうな…。で、何がだい?」
「臭いがするからのう…焦げ臭い、嫌な臭いが……」

ヒナに見つめられる秋良。
秋良はおもむろに宙に手を差し出し、火の力を使う
火は少し不安定な様子だが、まだ持ちそう
しかし、焦げかすが手に付き、ヒナはそれを凝視する

「また無理をしおったな……」
「…」
「…事態は急速に動き始めた。世界もお前も、綻び始めている事を肝に命じておけ」
「初めからそのつもりだよ…。うん。でも、どうも」

「二人の送迎、よろしく頼むよ。それじゃあね、師匠」