戦地。地上では戦車や兵が行き交っていて、荒れ地になっている。所々から煙や火の粉が飛んでいる。
住民は地下でこそこそと生きている。あまり裕福ではなく、彩度の薄くて擦れり縫い合わせたりしてある服を着ている。貨幣は無価値になり、物々交換で成り立っている。
●鳥頭の少年
黄緑がかったボサボサの髪。丸眼鏡。白い袖のないシャツに膝の部分が広がっている工場用のようなズボンを着ている。下は更に汚れて掠れたブーツを履いている。手先は器用。地上からガラクタ(戦車や住居が壊れて跡形もなくなってしまったもの)を拾ってきては住居に溜め込む生活をしている。他の住居曰く「変人」。かなりのめんどくさがり。常に頭の中がガラクタの事でごちゃごちゃしているため、この世界唯一の幸福とされている食事にも集中できない。
●少女
全身、肌にぴっちりと密着したスーツのようなものを着ている。何でも願いを叶える力を持つ。が、まだ未発達。本人はこの力を「超能力」と呼んでいる。ものすごくめんどくさい性格。どこかに両親がいるらしい。母親の話はよくするが…。
その他モブ
●子供の住民
時折鳥頭をからかいに来る。
とはいえ、子供の親達が営む店でガラクタから作り出した家具や道具と、食料とを物々交換しているため、どちらかといえば好感のある相手。ヤケになるのもめんどくさいので放っておいている。
●機械人形やロボット
もう動かない。修理する気もないらしい。(こんなものを直している場合じゃないから)
●軍人(自世界側)
鳥頭の組み立てた機械車を明け渡すよう迫ってくる。兵器に利用しようとしているが、鳥頭は頑なに拒んでいる。