末路

暗闇の中で横たわり、目が覚めたユサ。
いけない 寝すぎてしまいました…… えっと。
まだまどろみから抜け出せずにいるためにいつもと違う寝具の感触に心地よくなりつつ、辺りを見渡そうと手をつき、 触れた物に違和感を覚える。
(斜めに、で上からカット入る)
激しく大きな液体が弾けたような黒い染みがベッドについているのを見てしまう。

言葉もでない顔で凝視するユサ。
背景はいつのまにか光が差し……背には大きく砕け、崩れたかろうじて壁だと分かるものが見える。
しかし、目が覚めずにいたユサには理解出来なかった。
(………?)

闇のコウモリがバタバタと羽ばたき群がって…
「ヒッ!」
染み込んだベッドを我こそはと競い蝕んでいた。