突発的、キャラ語りのコーナーです。
2021年1月9日は、清水涼春11歳の誕生日。キャラクターの涼春と女神が生まれた頃から、今の「空想世界」の主人公に至るまでの軌跡を辿ってみようと思います。過去の話や、ネタバレ満載。自由に語りますね。
【涼春 誕生】
2010年1月9日
涼春は、元々は名前も姿も無いただの人物でした。
彼は物語のキャラクターとしてではなくて…、小説を書くための練習として始めた対話形式の日記、その日記の聞き手役として生まれたんですよね。誕生日はリアルに1月9日、日記の始まりの日になっています。
ううんと…。今の空想世界の涼春とはかなり違うんじゃないかな。正直、びっくりすると思うよ。すごく生意気で、怒りっぽくて、真面目が取り柄で「早く勉強しろ」と勝手に話を終わらせようとしてくるせっかちな子でしたから。日記開始早々「なぞの人(仮)」という仮名で呼ばれ続けていましたが、第3回目で「涼春」という名前が付けられて、以降 涼春自身もその名を名乗るように。しばらくして、白髪に白いパーカーを着た少年という、今も馴染みの姿になりました。
え、涼春の名前の由来…?私の本名から1文字もじって付けました。「春」は日記の始まりだったことや1番目の子なので「始め」という意味で。名字も合わせて清水涼春、今もすごく彼らしい名前だなあって気に入ってます。ただ、親戚や知り合いに紹介する時は、ちょっと恥ずかしさがありますね(笑)
そう、一番最初の姿がこれだったんですよね……。扱いのひどさよ……。
【女神 誕生】
2009年
女神も、涼春同様 別の形で生まれた人物でした。
学校の授業で描いたポスターコンクール……茶髪の女の子の絵がきっかけですね。薬物犯罪防止の啓発のための絵だったので、あまり心地の良くない暗い絵だったかな。で、美術の先生と相性が合わなかったのもあり 絵自体の評価はあまり良くなかったんですが、「勿体ないなあ」って気持ちで再利用。その女の子をお絵かきノートに描き始めたんです。
まだ背中に翼もなくて、白いワンピースをまとってふんわりと笑う、ごく普通の女の子でした。その姿の頃は「ほのか」という名前で呼んでいました。
【旧幻想世界(仮)、構想】
時期不明
本当は作品名なんて無いんですが、まあつけるならこんなところかな。狐の嫁入りから逃げ出した狐が、男の子にかくまってもらうように家に住み着き、てんやわんやする日常ラブコメ(?)で……。そうそう。冬乃ちゃんの原型、きつねさんという獣耳のお姉さんとのお話なんですよね。
涼春、というかこの白髪の男の子は、元々この作品の主人公になるはずでした。男の子の名前、ちゃんとあったかなあ…。「春彦」とかそんなだった気がする。この話は書かずに終わってしまって、今は書く気はないです。
それで、お姉さんに弱い設定とか、容姿とかだけ取ってきて、日記の涼春の姿に当てはめた記憶。たぶん。日記が先か、旧幻想が先か、正直よく覚えてないです。
【空想世界、始動】
2010年4月29日
ここでいう空想世界は、過去に作った空想世界。紛らわしいので「旧空想世界」とでも呼んでおきます。小説…というほどでもない稚拙な文章作品でした。
旧空想世界で初めて、涼春と女神が同じ作品に登場。二人が退屈しながらも楽しく空想世界で過ごす様子が書かれています。涼春が別の名前で呼ばれていたり、女神と名乗っているのに天使だったりとなんだか不思議な事が多い……。涼春は相変わらずの生意気振り。女神はここでようやく、今のような水色髪(薄めの色)に片翼の姿になります。まだこの頃は装飾たくさん付いてたなあ(笑)
広い広いどこまでも広がっている空、と作中では言われていたけれど、第5話で打ち切り。その8年後、別タイトルとして再開して完結済。実はこの1作品のみが人生初めての完結作品です。マジか…。
サイトのどこかに隠れて公開していますので、良ければ探してみてね。
ヒント→「空想世界キャラクター」の…
【空想世界、リメイク前その1】
時期不明
これもまた、今の空想世界とも旧空想世界とも話が違いますね。今度は漫画作品。ノートにシャーペンで描いてました。
主人公で学生の涼春が 何気なく図書室で手に取った本から、架空の 物語の世界、「空想世界」に迷い込んでしまう。何もわからない涼春だったが、道中で出会った天真爛漫な女神が空想世界を案内しながら旅をする。エンディングでは、涼春は無事元の世界に帰還し、図書室の受付の生徒に本を返却し「面白かったよ」と物語(旅)の感想を伝えて終わる、というものでした。これもやっぱり途中で描くのを断念してますね。思いつきで描くスタイルだったのが原因。
【オリジナル4コマ漫画】
2012年1月~2014年3月
これはスピン作品みたいな意味合いで描いてました。アナログ(ペン)作画。部活内の部誌で連載。
涼春と冬乃が主人公で、何故か家のお隣さんの女神や、気さくなお兄さんの秋良、夏夜、悪魔ちゃん(ユサ)とわいわい日常を過ごす人外漫画です。
バットを振り回すほど狂暴だった冬乃ちゃんが可愛らしくお話しできるようになれたのも、優しくて少し抜けていた涼春のおかげです。(冬乃ちゃんの詳細はキャラ語り4、漫画はキャラ語り5にて再掲)
この頃の涼春、女神を見て想像しては、ひたすらデレデレと照れていて「(女神に名前で呼ばれるなら自分の名前を部誌に)すっげぇ出したい!!」と言う程でした。これはこれで男の子らしい反応だなあ。
女神は神様として人から崇拝されたくて、でも理解されない事もあって、みたいな変なキャラでした。「女神様とお呼びなさい」の馴染みのセリフの元ネタもこの辺りから登場。
【空想世界、リメイク前その2】
時期不明(2014年~2016年1月頃)
今の空想世界にかなり近い話になってきました。空想世界に迷い込んだ少年 涼春が、檻の中にいる女神と出会い、共に旅に出る。
ただし二人ともすごく前向きで、お話もまだ優しくて感動モノでしたね。デジタル作画漫画。だいぶ話は練ったつもりでしたが、序盤の数枚のみ描いて挫折。
【空想世界、リメイク前その3】
2016年8月頃
A4サイズの紙に描き始めた頃ですね。ただしペン作画のデジタル塗り。ここでペン作画が苦手で散々苦悩したことがきっかけで「もう無理せず描ける方法で描き始めればいいじゃん」→「じゃあシャーペン作画でいいや」、「普通の漫画描けない…」→「4コマ漫画みたいにコマ割りしやすく、紙を半分に切って縦書きでいいや」なんて考えてました。
この辺りの涼春女神は今の2人の性格や言動と同じだし、話の大まかな筋もこの辺りでほぼ確定しています。「第1話」と「第3.5話」(今でいう第3話)や「VS魔王」など数枚のみ作画。ですが、空想世界が本気でシリアスな話になって、涼春や女神の芯というか、姿勢がすごくしっかりしてきたのを覚えています。
特に、「VS魔王」で魔王の攻撃から女神を庇ったシーン「オレの女神様に嫌がらせするんじゃねぇ!!」のあの名セリフが生まれたのもこの頃。当初「オレの友達に~」にするはずが意図せずセリフを変えられてしまい、「なんで”女神様”って言った?なんで言ったの??」って、涼春の真意が分からず3か月ほど思い悩んだのも印象的ですね。直接聞いても「オレに聞くな」ってそっぽ向かれたのも覚えてるよ…。
涼春は女神の事を友達としてではなく、神様として慕ってくれるようになったのだと気付いたし、「ここが涼めがの転換点だったんじゃないかなあ」って思いますね。
【空想世界 第1話、始動】
2017年10月~2018年4月3日
ようやく来ました!今の空想世界です!!これといって特筆することがないな(笑)
強いていうなら2人はすごく仲が悪くなったね……。今後仲良くなるから、というか、どう考えてもお話のせいなんだけど。でもその仲の悪さも一周回って相性がいいというか……互いを分かり合えたらすごくいい2人なんだろうなあ……って妄想しています。
【空想世界 第2話】
2018年8月~2019年4月
【空想世界 第3話】
2019年6月~2019年7月
【空想世界 第3.5話】
2020年4月25日
【空想世界 第4話】
2019年11月~2020年8月
以上になります!今の空想世界を描き始めて3年ちょっとしか経ってないんですが、それまでの涼春、女神の道のりは11年。ここまで来るのにとても長かったなあって思っています。はてさて、空想世界完結まで何年かかるやら。あと10年は絶対にかかるぞ。今から楽しみにしています。
最後に、これまでの涼めがのイラストを振り返って、終わろうかな。
実は、涼めがの永遠のテーマって、「共生」なんですよね。いつでも手を握っているところや、共に生きる姿に2人の想いがギュッと詰まっていて、個人的にす~っごく好きです。
この記事の一番下に、「空想世界ストーリー」「空想世界イラスト」のリンクを貼っておきますね。記事書いてる私自身が、何か…この後にストーリー読みたい気分になっちゃって(笑) えへへ、よければどうぞ。にしてもかなりの枚数を載せたつもりなのにまだまだ他の物語も漫画も絵もサイト内に存在しているのすごいな……。自分でもびっくり。
これからも…というか。たぶん一生 空想世界を描いている気がするし、むしろこれから見せたい2人の姿がたくさん待っていてくれているので。時間はかかりますが 永遠に、涼めがを追いかけていきたいなと強く願っています。2人の事を知ってくださり、本当にありがとうございました!