「ってことがあってだなぁ!問題大アリだろ!!どう考えても。まだ体が定着したばかりで新しい意志が出来上がってないのを考慮してもさ。身振り構わず”オレに寄り掛かってくる”なんて、以前のあいつと比べたら明らかにおかしいだろ……」
「まだ、君しか頼れないだけだよ。やっとの思いで助けを求められるようになったんだからもうちょっと優しくしてあげないと。あの子、困ってるんだよ?」
「…………そーはいってもなぁぁぁ」
(先日の様子を思い出している。抱き締められたままずるずると部屋を引きずられて何をするのかと思っていたら、ひたすらべたべたと抱き締められてそのまま眠ってしまったのを呆然と見下していた。)
「お前が構成間違えたんじゃないのか?」
「な……っ。わけないでしょ……!もう切り離したんだから、涼春に未練はないはず………!」
「何を言い合ってるんだい?」
(ここの前にカントクとの話が入る。ダークサイドの話も出てくるのかな?)
「ねぇ、ねぇ」
「何?」
「ねぇ。局長さん、こっち見てない?」
「そんな事あり得ないでしょ!勘違い勘違い!」
「「でも……イケメンよね~~っ!」」
(ボーッとしてるから具合まだ良くないのかなぁなんて、心配して見てたんだけどさぁ、顔きれーなのよすごく!で、ずっと見てたらとうとう先日局長のほうから挨拶されちゃって~~!あのへんてこりんの機械と大違いじゃない!~~)
会話に花を咲かせている合間に、近くに座っていたユサは……。
「……」
秋良様がこちらを見ていたような……。そう感じていたのだった。
『すまない。何度も気にかけさせてしまって……。だけど。今は、断らせて欲しい。』
『…………理由を聞いてもいいですか?』
『…………。僕は本当に僕なのか、よく、分からないんだ。』
『…………』
(お前が帰ってくるのずっと待ち望んでいたんだぞ。あんまりだろ。)
『だから。次の週末』
『……?』
『週末は、その、用事。あるかい?また一緒に、ご飯でも食べに行きたいな、って』
『はい。ぜひ』